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不動産コンサルタント 大野レポート No.10
タカラ塾
2005年07月02日
日々感謝の気持ちに
 昭和48年に不動産業界に入り、昭和63年独立し、会社を立ち上げ現在に至ります。
 独立後18年・・・業界に入って33年が経ちました。現在57歳になります。

 雨の日も、風の日も休むことなく、又不動産の大波(バブル)小波もなんとか乗り越えてきましたが、今年生まれてはじめて1週間の入院生活(今年4月9日に退院)を送りました。

 1年ほど前から胃のあたりが調子悪く、鍼灸やマッサージに頼ってなんとかやって来たのですが、今年になってから具合が悪くなり、近所の胃腸病院で検査したところ、胃腸等に異常はなく、胆石の症状に似ているので近くの警察病院に紹介状を書いてもらいました。

 警察病院での検査の結果、3センチの胆石があるのがわかり、腹腔鏡下手術(腹部4箇所に小さな穴をあけ、内視鏡で見ながら2~4センチ切って胆嚢を摘出する手術)で1時間あまりの手術も成功裏に終えました。担当医も看護士さんもびっくりするくらいの術後の回復力(手術翌朝から歩く)で、退院したその日から職務につき現在に至ります。

 この数ヶ月の節制・自己管理のお陰?で検査結果もすべての数値が正常(以前高血圧症)で、今回の体験により、自分と真摯に向き合い人生について深く考えさせられました。
 ・・・病院内でいろんな患者さんを見させて頂き、なんと自分は恵まれていることに気づかされと同時に・・・一呼吸にも一膳の食事にも自然と感謝の気持ちが沸いてくるのを感じたのです。まず伴侶への感謝。生んでくれた親への感謝。ご縁のあるすべての人への感謝。その感謝の気持ちでこれからも人に接していきたいと思ったのです。

 今回の入院生活の最大の収穫は、自分が生かされてることに自然と感謝の気持ちがわいてくることだったのですが、同時に次なる収穫は、今後の人生観についてもすっきりと見通すことができたことでした。今から15年ほど前に、あるお坊さんから・・・「幸せに生きるとは、自分の好きなように生きることである」・・・といわれた意味が目から鱗という感じで理解できたことでした。
 その深い意味は、自分の人生だから自分が勝って気ままにエゴの赴くままに、好き勝手に生きるということではなくて、あらゆるイデオロギー・価値観・権威や先入観から解放された状態で、あらゆる事象を自由に見、判断し、自分が本当にやらなければならない事、仕事を好きになり、その好きになったことを、とことん人生一生かけてやりぬくことが幸せに生きることだということが解ったことでした。・・・これからの人生で自分がやらねばならないこと(やりたい事)を発見する機会を与えてくれた貴重な一週間の旅でした。

タカラ塾塾長    大野 哲弘

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