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不動産コンサルタント 大野レポート No.22
タカラ塾
2013年4月12日
『ピンチはチャンス!!』
 予想外のことが起こった時や、一見マイナスの出来事が起こった時こそ運(幸運)が発生しているということがあります。
 そのことを、米ミズリー州カンザス市のとあるホームレスが体験した実話があります。
 ある日、そのホームレスは路上で「HELP!NEED MONEY」 と書かれたプラカードを持っていました。そこに通りかかったブロンド女性サラ・ダーリンは、もうすぐ結婚ということもあり、この幸せな気持ちを誰かにお裾分けしたい気持ちから、財布からコインを出し彼の横に置いてあったプラスチックカップに入れ、立ち去って行きました。
 しかし、小銭だと思った物が実は、プラチナとダイヤの婚約指輪だったのです。その後、ホームレスはその指輪が気になり宝石商に持ち込みました。するとどうでしょう。そのリングは本物で、売り払えば現金4000ドル(約37万円)がその場で手に入るというのです。しかしながら「道徳に反することはしない」とホームレスは売却を諦めました。
 翌日になり、婚約指輪の紛失に気が付いたサラはそのホームレスのところに戻って指輪を返してもらいました。指輪が無事返ってきたことにサラの婚約者はホームレスにいたく感動し、彼のために50日間の期限付きでネット上に寄付を募ったのです。せめて彼が受け取れるはずだった4000ドルが集まればと願っていたところ、これまでに186,217ドル(約1700万円)もの寄付が寄せられ、この映画のようなストーリーはテレビでも放映されました。
 この報道を見ていたテキサス州の女性ロビン・ハリスは、そのホームレスが死んだと思っていた兄だったことに気が付きます。現在そのホームレスは職を見つけ、残りの寄付金で家を買う予定だとか。手元に資金がないにも関わらず、大事な人の物には手を出さずとも生活はできるはずと自分自身を信じたことによって、幸せな生活が送れるようになりました。
 どんな境遇のときにも、感謝の気持ちでプラス思考をもつことで幸運を呼び込むことが出来るということを、この実話は示しているといえます。

タカラ塾塾長    大野 哲弘

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